2014,08,16, Saturday
今年の4月、小学校・中学校と一緒だった同級生が、ガンで亡くなりました。
S君は、小学校の時から背が高く、中学校ではバレー部のエースアタッカー、
そしてクラシックギターがとても上手く、少し大人びた素敵な少年でした。
放課後、教室で一人「禁じられた遊び」を弾いていたS君を偶然みつけ、
あまりの美しいギターの音色に感動したものでした。
中学を卒業してからは、何十年と会っていなかったのですが、
6年前、小学校の卒業後初めての同窓会で会うことが出来ました。
S君は、ソムリエになっていました。
昔も今も素敵な人だと、感心・・・
その後、プチ同窓会が色々とあったのですが、
私は時間がとれずあまり参加できずにいました。
ところが4年前の夏に、S君とは超幼なじみというルリ子さんが、
「S君がソムリエをしているホテルに行かない?ハーブガーデンがあって、
きっと直ちゃんも気に入ると思うよ!」と誘ってくれました。
滋賀県の高級リゾートホテルです。
レストランでS君のワインでおもてなしを受け、
スパでアロマトリートメントを受けるという計画でした。
着物好きのルリ子さんと私は、真夏にもかかわらず着物を着て
京都から出かけていきました。
出迎えてくれたS君は、「お茶会でもあったの?」と不思議そう・・・
「着物を着て、君に会いに来たんだよ!」と笑う二人に、
S君はやさしいほほえみを返してくれました。
S君が写してくれた写真です
その頃は、“ロース・ラパン”の開業に向け多忙な日々を送っていた私でしたが、
この“夏の日”は、輝くような楽しい日でした。
そして、この日がS君と会った最後の日となりました。
2年ほど前に、S君がガンで仕事も休んでいると聞きました。
私は 彼は必ずよくなって元気に復活してくれると信じていました。
そして今年の4月、S君の親友のK君から、
「彼に会ってきた、もう帰ってこれないという病棟だった・・」と聞き、
それから1週間後に訃報が届きました。
この7月に「忍ぶ会」があり、同級生が集まりました。
S君は、本当にみんなから愛されていたんだと思わせるような、
沢山の友達が集まり、一人々順番に彼の思い出を語りました。
最後に、S君と中学の3年間付き合っていた女子バレー部の
のり子さんが、彼との思い出を語ってくれました。
それを聞いていると、S君が素敵な青春の時を過ごしたんだということが、
伝わってきて、心が和みました。
彼は、良い人生を歩んだのだと・・・
その数日後、驚きの出来事が・・・
「忍ぶ会」で、最後にみんなで写した集合写真が、送られてきました。
その写真に、S君が写っていたのです!!!
親友のK君の横に、
人影のような美しいブルーの光が並ぶように写っているのです。
きっと、S君はみんなに
『僕の事いっぱい思い出してくれて、ありがとう』 と
伝えにきたのではないかと思います。
私の心には、あの“夏の日”の
颯爽とホテルを歩く彼の姿が、
そして、凛々しいソムリエ姿の彼が生き続けます。
ラパン日記 | 02:01 PM
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2014,07,08, Tuesday
踊るスワニルダさんです
“スワニルダ”とは、有名なバレエ作品「コッペリア」の主人公の名前です。
~・~コッペリアのあらすじ~・~
スワニルダは、明るく無邪気な、村で人気者の少女。
青年フランツと婚約しているが、近頃フランツは可愛らしい女の子コッペリアが気になる様子。
不安になるスワニルダは、フランツと喧嘩をしてしまう。
コッペリアは、実は人形作り職人コッペリウス博士が作った人間そっくりの人形だった。
ある日、スワニルダは博士が落とした鍵を拾い、
友人たちとコッペリアに会いに博士の家に忍び込み、コッペリアが人形であることを知る。
帰ってきたコッペリウス博士が若者たちを追い払うが、
逃げ遅れたスワニルダはカーテンの奥に身を隠す。
そこへフランツも、コッペリアにひと目会おうと窓から忍び込んでくる。
コッペリウス博士はカンカンに怒るが、
フランツの魂を抜き取り人形コッペリアに命を吹き込むことを思いつく。
スワニルダは、命を吹き込まれた人形コッペリアになりすまし、
博士をさんざんからかい、フランツの命を助ける。
フランツは、コッペリアが人形であったことに気が付いて、
スワニルダと仲直りをして、
二人はめでたく結婚の日を迎えた。
~・~・~・~
という、とても可愛いお話なのです。
スワニルダさんは、小さい頃からバレエをされていて、“スワニルダ”を演じたこともあるそうです。
そして、婚約者がおられたのですが、なかなか結婚できず・・・、
スワニルダというニックネームに ふふっと笑ってしまいました。
実は彼はスイス人で、国際結婚の手続きが大変で、とても時間がかかっておられました。
でもお二人の愛の絆は固く、この度めでたくご結婚式を挙げられました
そんな、スワニルダさんが、「お約束のものです」と下さったのは、とっても可愛い
ベルギーのチョコレートでした。
一口ほおばると、「わぁ~、な、なにこれッ!!」
今まで食べた中で一番おいしいチョコレートと言っても過言ではないほどの美味しさです!
(ベルギーチョコレートにはまりそうな私)
スイスに旅立つ前に、ローズ・ラパンに来られて、
「おみやげにチョコレートを買ってきますね」と言って下さったので、
「花嫁姿のお写真も見せて下さいね」とお願いしておきました。
絵に描いたような素敵なお二人です。
そして、日本に帰られてから、北野天満宮で式を挙げられたそうです。
学問の神様なので、北野天満宮にされたというスワニルダさんは、
イギリス文学を教える大学の先生でもあります。
本が大好きで、気がついたら生徒たちに、文学を教えていた・・という
いつもとっても自然体、それがすごく素敵なスワニルダさんです
が、ローズ・ラパンに来られる時は、かなりお疲れを溜めていらっしゃいます。
立ち続けの講義や大学が遠いこともあり、足も肩もコリコリ、目もかなりお疲れです
才色兼備なスワニルダさんですが、
「どんな仕事でも辛いことやしんどいことがある、
でも続けていけるかどうかは、それが好きかどうかですよね。」
とおっしゃったことがあり、私も深く納得しました。
自然体ではありますが、常に努力をされているスワニルダさん、
プライベートもお仕事も充実され、
ますますお幸せになって頂きたいと願うラパンです・・・
ラパン日記 | 06:51 PM
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2014,05,31, Saturday
尚子さんは、毎週ソフトボール、太極拳、ヨガをしているという、
とっても元気な主婦です。
そんな尚子さんは、“ローズラパン”が大好き!
炎天下でのソフトボールで焼けたお肌には
ラベンダーでのケアが最も良いのです。
でも最近は、私が尚子さんのお家におよばれしています。
杉江家のお庭は、とても広く、尚子さんの旦那様が、お手入れをされています。
初めてお家におよばれした時、お家の中はもちろん素敵なのですが、
玄関のドアを開けて、外を眺めたときの景色が素晴らしく・・・!!
梅の枝の間から「比叡山」が見え、気持ちがスーっと広がりました。
きっと、これが風水でいう、幸運がやってくるという家なのでしょうね・・
梅の枝ぶりがあまりに素晴らしく、「梅の咲く頃に、またよんでね!」と
思わずお願いしました。
「藤もとっても綺麗よ!」と尚子さんがおっしゃったので、
楽しみにしていましたが、その頃の私は、どうにもこうにも時間がとれず、
行けないまま藤の花は終わってしまっていました。
「綺麗でしたよー」と尚子さんから、写真が送られてきて
「わぁ~~!すごい綺麗~~!!」
来年は、この藤棚の下でお茶を飲みたい~と(勝手に)、
楽しみをとっておくことにしました。
そして、尚子さんの旦那様が、最も愛情を注いでおられるバラの花が
「そろそろ咲き始めましたよー!」と聞き、ワクワクしながら
出かけてみることにしました。
まず、門の所に真っ赤なビロードのような大輪のバラ
「ガーデンアンバー84」が、私を出迎えてくれました。
横には小さめで可憐な「マチルダ」が咲いています。
バラの名前って、みんな素敵ですね。
「ジュリア」「ピエール」「ウィリアムシェークスピア」
「マーガレットメリル」「ストロベリーアイス」
「ピンクマザーズディ」「紫雲」・・・
一つ一つ、教えて下さるのですが、途中で「うーむ・・覚えられない
」
なんでも30種類ものバラが植えられているのだそうです。
旦那様に。お庭を案内していただきました。
ところ狭しとバラ・薔薇・バラ・・・
甘く濃厚な香りのするバラや、やさしくフルーティな香りのするバラもあり・・
これぞ、フレッシュで贅沢なアロマ体験です!
尚子さんが、お茶の用意をして下さり、
ローズガーデンを眺めながらのティータイムです。
ドアに掛けられた清々しい香りのローズマリーも
テーブルの上の花瓶に挿した可愛いバラの花も
旦那様の心のこもった、しつらえです。
尚子さんと旦那様は、いつお会いしても仲が良く
「旦那様、やさしくておもしろくて、いいですね~!」
と、うらやましがる私に
「ずーっといるから、わからん」とさらりとおっしゃるものの
ほのぼのとした、確かな幸せに包まれて、素敵に微笑む尚子さんでした
お庭でいただく、紅茶とプリンとコーヒーとチーズケーキは、
とびっきり美味しく、心もお腹も満たされ
いつも人を癒すのが仕事の私も
杉江家のローズガーデンにすっかり癒されました。
そして、素敵なお二人に元気をいただきました~
ラパン日記 | 07:12 AM
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2014,03,28, Friday
【ローズ・ラパン】は、北欧の森をイメージして造りました。
柱だけを残しての改装工事でしたが、
私も、現場に何回も足を運び、設計図を見て
建築士の堀内さんとご相談や打ち合わせをしながら
丁寧に大切に造り上げました。
古い建物が、「木の温もりのあるi癒しの空間」へと
変わっていく様は見事なものでした。
堀内さん (京都岩倉 堀内工務店) は、
実は 京町家のリフォームのスペシャリストです。
そんな堀内さんが手がけられた、町家ギャラリーが
4月にオープンされるということで
こだわりの仕事が見たくて、プレオープンに出かけました。
京都・西陣 「 町家ギャラリー&カフェ 龍」
http://machiya-gallery-ryu.com/
は、閑静な民家の間にたたずんでいました。
間口はそんなに広くはないのですが、
格子戸を開けて中に入ると
やはり京町家、まさしくうなぎの寝床と云われるように奥へと続き
その先には坪庭がありました。
もともとの梁を残した町家独特の空間は。やっぱり落ち着いた重厚感があり
素敵なギャラリーでした。
夜には、糸屋格子からやさしい灯りがこぼれます。
3月ということで、真っ赤な雛壇にガラスの器が飾られていました。
雛壇とガラスと町家は相性が良い・・
他にも、趣向を凝らした照明でガラスの器たちは、キラキラと輝いていました。
神様に献上したという器も並んでいて
、
その器で、作者の城さん(硝子工房ロゴス)が甘酒をふるまって下さるという
嬉しいサプライズもあり・・・
他の客人やオーナーの山本さんたちと
和気あいあいと、楽しく素敵な春をいただいてきました・・
ラパン日記 | 10:23 AM
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2014,03,21, Friday
ねここさんが初めてご来店された時
施術後に「これくらいの贅沢はしてもいいのかなぁ・・」と
ポツンとつぶやかれました。
それからは、月に1~2度お仕事帰りに
【ローズ・ラパン】に来てくださっています。
ねここさんは、最近お引越しをされ、
以前は自転車ですぐの所でしたが少し遠くになられました。
それにもかかわらず、変わらずお越しいただき嬉しい限りです。
アロマ効果もバッチリで、最近のねここさんは、全身スベスベの美しいお肌に・・
お気に入りのブレンドアロマオイルを見つけられ、ご持参されることも・・
イランイランのエキゾチックな香りが心地いい素敵なオイルでした。
すっかりアロマ好きになられたねここさんです。
足湯をしながら本を読むねここさんは、おとぎ話のヒロインのよう・・
ねここさんは、ここは“異空間”とおっしゃられています。
【ローズ・ラパン】は、誰でもが、日常を忘れ、
物語の主人公になって頂けます。
ゆっくりとくつろいでいただき、心と身体のお疲れを癒し、
リフレッシュして また日常へと戻って頂きます。
誰でもが、いつもいつも頑張っているのですから・・・・
【ローズ・ラパン】では、肩の力を抜いて・・・!
そして、お帰りの時には
みんなニコニコ顔になり、ワントーン明るい表情になっておられますよー
ラパン日記 | 07:16 AM
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